ポエム

エンジニアの成長過程、T型人材と山型人材

目指して良かったT型人材

自分の戦力を表すのに T 型人材という考えがあります。 図に表すと以下のような感じです。

自身の核となる分野を筆頭に、専門以外の分野もある程度の知識や経験は積んでおこうという考えです。

私も今までこれを目指してきました。社会人キャリアのスタートともなったITインフラの技術を幹として、それ以外にもプログラミングを始めとし、英語や会計、経済などを個人で勉強してきました。もちろん目の前のことで精一杯だったり、仕事よりプライベートの比重を置いていた時期もあるので、常に意識していたわけではありませんが、心のどこかではT型人材の考えが常にありました。

こんなものを目指さずとも専門分野に特化すれば問題ないという考えもあります。ただ、私はT型を目指してきて良かったと思っています。というのも技術の進化によってエンジニアに求められるものもだいぶ変わってきました。インフラエンジニアもある程度のプログラミングは必須となり、またフロントやバックエンドの開発に比べてやることも少なくなってきたので、おのずとバックエンドなどの開発業務もやることになります。

英語や会計の知識は習得が中途半端と言うこともあり、今はほとんど役に立っていません。しかしプログラミングはかなり役に立っています。私は今インフラとバックエンドの両方をやることが多いのですが、このプログラミングは両方の核となるスキルとなっています。

これからは山型人材

最近になって思うのですが、目指すのはこのT型人材ではなく山型人材で良いのではと思うようになりました。図で表すと以下のような感じです。

私の場合は一番の強みはITインフラが中央に位置し、フロントエンドとバックエンド技術もそこそこありますので両サイドにこれらがあります。さらにその周辺にデザインやマネジメント理論、経済、簿記、英語などがあります。これら私が保有しているスキルと関連はあるものの、私自身は専門家レベルには至ってはいませんので、山の端の方に位置することになります。

図にすると微妙なスキルの体系にも見えますが、インフラ技術を武器としてその周辺のフロントやバックエンドもそこそこできるので、今のところ仕事に困ることはありません。 変化の激しいこの業界で妙齢になってきても生き残れているのは、この辺りが理由なのではと思っています。

山型は万能型とT型の中間に位置するようなイメージです。強みはあるけど、T型ほど専門に特化しているわけではありません。


私の場合はT型人材を目指していて気付いたら山型人材となっていたのですが、これで良かったのではと思います。今は大企業全盛時代にあったジョブローテーションはほとんど必要とされていません。なのでまだ経験の浅い若い方は、T型人材を目指し、その時の求められるものに応じて柔軟に対応していけばおのずと山型人材になるのではないのでしょうか。

私が今、エンジニアの需要増しの恩恵を享受しているように、山型人材は時代にマッチしたときは強いです。しかしそれに安寧していたら、もし山の幹となる以外のものが求められる時代になった時に対応できるかというジレンマもあります。とりわけ現代は昔より、進化や変化のスピードは加速度的に増してきています。

なので山の中央部分を鍛えるのはもちろん、その周辺の分野も専門家とある程度話ができるようには勉強していく必要があるでしょう。その上で、山の中央、つまりは自身の核となるスキルを意識しつつ、時代の需給に応じて柔軟に変化する、山の中央をいつでもシフトしていけるようなマインドは持っておおく必要があります。多くを学び続けていくのは現代人の勤めといえます。