全般

多読と精読 どちらを重視すべき?

多読と精読、どちらをすべきなの? という議論があります。

私自身はどちらかというと多読派ですし、多読をオススメします。しかし、それは人によります。最終的には多読、精読、両方もやるようになるべきというのが私の考えです。

話の前提

まず、今回の話の前提ですが、対象としている本は一般知識や教養、新たな知見や思考を身につけることを目的とした読書です。

小説などの趣味の読書の話ではありません。こういった読書は時間を忘れ、精読も多読も関係なく自分が読みたいように読む、楽しむための読書です。

また、学習などの読者も別の話です。これはその人目的やその時点での成熟度によって、精読するか多読するのか、変わってきます。読書と言うよりは勉強法の話になってきます。

まずは精読から

精読した方がいいのは、どんな人でしょうか?

まずは読書にそれほど時間をかける気がない人です。例えば、月に2、3時間しか読書に使わないというのなら、その人は精読に徹するすべきでしょう。その時間で多読をしようとしても無理があります。多読を試みたところで、内容はほとんど理解できないでしょうし、効果もほとんどないでしょう。

読書に重要なのは、読む前の目的意識と呼んだ後のネクストアクションです。本を読みたいとは思っている、でも時間があまりないという場合は、多読は忘れ、これだと思う本を精読するべきです。

もう一つ、精読したほうがいいパターンは、あまり読書に慣れていない場合です。読書にも慣れが必要です。本は読めば読むほど、スラスラと読めるようになります。今まで本をあまり読んだことがない人には、まだ本を読む土台ができていないので、多読をしてもあまり意味がないでしょう。それどころか、読書が苦痛にさえなりかねません。

まずは精読し、読書そのものを楽しみましょう。精読すれば、成長している自分を実感することができます。それを味わえば、読書が楽しいものになっていきます。

そして多読へ

精読を繰り返していると、そのうちどんどん読みたくなっていきます。気づけば結果的に多読となります。

私は毎日30分〜1時間、休日などは2、3時間使うこともあります。読んでいる冊数は気にしたことないので正確な数値はわかりませんが、だいたい月10冊ぐらいでしょうか(?) 読む速度は早くはありませんが、どちらかというと多読の部類に入ると思います。

でも最初から多読を目指したわけではありませんし、今も意識しているわけではありません。気がついたら、こうなっていただけです。

多読を続けるコツ

多読を続けるコツは

  • 本代をけちらない
  • 読みたくない本は最後まで読む必要はない
  • 読んだ冊数は気にしない
  • 内容を記憶しようと気を張らない

です。

本はコスパのいい自己投資です。本は安いものと認識して、気になったものはケチらずどんどん買うべきです。月10冊、20冊買ったところで、コストはたかだか知れています。1冊の本に多くを求めてはいけません。そうすると本を吟味することになって、本を買うのに時間を使うことになります。本代より自分の時間がもったいないです。1000〜2000円の本で、2、3行自分のためになることが書いてあれば十分ぐらいの感覚で、どんどん買っちゃいましょう。

本は当たり外れがあります。読者の状況、保有している知識や経験、目的によって本は良書にもなりえますし、悪書にもなりえます。読んでいてつまらない、役に立たない、読む必要がないと思った、最後まで読む必要はありません。その本は見切って、次にいきましょう。

上にも書きましたが、読んだ冊数は重要ではありません。気にする必要もありません。私も自分が今週、今月、今年、何冊読んだかなんて全然わかりません。読書の目的は、知見を得ることです。何冊読んだという実績をつくるためではありません。

これもよくある誤解なのですが、読書は読んだ内容をずっと覚えておく必要はありません。読んだ瞬間に「ああ、なるほど」と思える程度で十分です。人間は寝ているときに得た知見を統廃合しています。本当に自分に必要な情報なら、意識の奥底で定着していきます。読書を続けていけば、そのうち、ああ、あれはこういうことかと点と点が結びついたり、ある状況でそういえば何かの本でこういうこと言っていたなと思い出すことがあります。読書はそれで十分です。試験勉強ではないので、記憶しようと頑張る必要はありません。

Kindle Unlimiteはやめたほうがいい

AmazonにKindle Unlimitedという月額1000円ぐらいで読み放題のサービスがあります。1冊か2冊読めば元が取れるので、多読には適したサービスと思いがちです。私も少し使ったことがあるのですが、正直オススメはしません。

Unlimitedに入ると、タダでいくらでも読める感覚になるので、読み方が雑になります。また対象の本は限られ、自分が読みたいと思う本はあまりありません。実際、Amazonで読みたいと本を買うとき、たいていそれはUnlimitedの対象にはなっていないと思います。1冊か2冊は読まなきゃと、たいして読みたくない本を読むことにもなりかねません。

結果として読書の効果に対して、時間の消費が大きくなり、やってはいけない自己投資になります。多読といいかげんに読むことは違います。多読でも目的意識はもって望むべきです。

読みたい本は、普通に購入するスタイルが一番です。

多読時々精読

多読をしていると、時々何回も読みたい、ずっと手元に置いておきたい本に出会います。多読をしていれば結果として精読もすることになります。

他者の評価は気にせず、自分がいいと思ったものを精読すればいいでしょう。ただ蛇足ではありますが、「7つの習慣」や「プロフェッショナルの条件」などはやはり精読に値する名著かと思います。

本は常に新しいものがでてきます。一生をかけても読みきれません。読む本がないという事態はありえないので、読書は一生続くものです。多読をする時もあれば、精読する時もある。それでいいと思っています。