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【フリーランス】案件選びで単価や条件の前に考えたいこと

期末ということもあり、フリーランスエンジニアの界隈で案件の誘致が盛んになってきたと感じています。

過去に一度、案件を紹介していただいたエージェントや登録はしたもののご縁がなかったエージェントからも案件探していませんか〜というメールが来ています。そして単価も高めの案件が多いという印象です。

売り手市場というのは本当で、フリーランスにつきものだった案件”獲得”という概念は薄れ、今は案件を選べるようになってきたと実感しています。

選択肢が増えたからこそ、案件選びはちゃんと考えたいものです。プロジェクトの内容、技術、単価、仕事環境など細かい条件はいくらでもありますが、私は案件選びの前提として意識していることがあります。

それは、その案件が自分にとって、

  • ゼロイチの経験を積むためのものなのか
  • 経験を伸ばすためのものなのか
  • 効率よく稼ぐためのものなのか

この3分類の中でどれに位置するのかです。ここをはっきりしておけば、充実感をもって働くことができると私は考えています。

最近の案件の所感

単価高騰は本当だと思う

エンジニアの単価が高騰している、エンジニアは札束で奪い合いといったニュースをときおり耳にすると思います。

これはトップの優秀なエンジニアだけの話、日本で量産されている自分の様な普通のエンジニアには無縁との話、私はそう思っていました。

ただこれは認識が間違っていたと思います。フロントエンド、バックエンドとも、普通のWebサービス開発の案件が、1〜2年前より単価が上がっています。エージェント経由でも80〜100万円/月の案件が普通にあります。

エージェントを通してこの単価なら企業は一体いくら払っているんだ、どれだけのパフォーマンスを求められているんだと逆に不安になってしまいます。

と、まあ、こう思ってしまうぐらい単価が上がっています。今の案件で2年、3年、単価を変えず働き続けている人は、搾取されている可能性があります。新たな案件を探してみるのもいいかもしれません。

開発よりインフラが気持ち単価高め?

以前、twitterでこのようなつぶやきをしました。

私はインフラorバックエンド開発のポジションで案件を探すことが多いです。

これらを2つを同時に探すと、tweetの通りなんですがインフラ案件の方が単価が気持ち高めの印象です。

今お世話になっている現場の採用担当からはインフラより開発担当のエンジニアがいなくて困っていると聞いているので、個人的には少し違和感がありますが。私の経歴がインフラよりなのと、今の現場が軽めのWebサービスなのでインフラ担当をそれほど必要としていないからかもしれません。世間一般の事情とはちょっと違うかも知れません。

インフラと一言で言っても、少し古めのインフラの案件の単価が高い印象です。具体的にはオンプレ、もしくはオンプレとクラウドとのハイブリッド、クラウドといってもEC2やVM主体の昔の構成で、Ansibleで環境構築していたり、CLIでDBやTomcatなどのconfigをゴリゴリやるような案件ですね。

はっきり言ってこの辺の案件は、私はあまりやりたくはありません。障害が多めだったり、制限や考慮することが多く、時間がかかるわりにはアウトプットが少なめなので達成感を味わいづらいんですよね。それにこういったインフラはサーバーレスじゃなかったり、ローリングアップデートに対応していなかったりとかで、深夜の輪番とかもあったりしますしね。

今は新規サービス構築なら、Terraformとかマネージドサービスを使えば短時間で、要求を満たせるインフラが作れるので、こういった案件のほうがやりがいはある気がします。技術的にも今風なので、こういった案件の方が人気でしょう。ただこれは裏を返せば、開発者レベルでも、開発のついでに作れるようなインフラということにもなります。インフラ専門の案件としては出回ることはあまりないのかもしれません。

オンプレよりのインフラに特化した案件は、人がいない分、単価が上がりやすいということなのかもしれません。そして今もなおこういったインフラでやっているところは、お金がある大企業とかが多いです。そのお金のあるユーザ企業や、もしくは一時請けの大手SIやコンサルファームにフリーランスとして参画できれば、商流が浅めで高単価が期待できます。

高単価目的と割り切って、一定期間こういった仕事するのはありだなと個人的には思っています。

案件を選定する上での前提条件

シード期と芽を育てる時期と回収期

ビジネスにはシード期(種まき)芽を育てる時期回収期の考えがあります。

これは個人にも当てはまることができます。仕事人生には、経験がないうちはリターンが割に合わなくても頑張って働くシード期、その後は労力とリターンが釣り合って芽を育てていく時期、最後は効率よくリターンが得られる回収期があります。

資格試験なんかはわかりやすい例です。資格の勉強している時期はシード期、資格を活かして職を得て経験をつむ時期が芽を育てる時期です。最後は資格、経験をいかして高単価で稼ぐ回収期です。

仕事人生を俯瞰すれば、人や職業にもよると思いますが、だいたい20-30代がシード期、30-40代が芽を育てる時期、40代以降が回収期といったところでしょう。エンジニアもベースはこれでいいと思うのですが、フリーランスの案件獲得という観点から、もっと短いサイクルでも応用できます。

フリーランスの案件は3期のどれになるのかを考える

今の案件やこれから獲得しようとしている案件は、自分にとってシード期なのか、芽を育てる時期なのか、それとも回収期に当たるのか、考えて見るべきです。

自分が得たい経験とマッチする、もしくは面白そうでやってみたいと思う案件はシード期に相当するものです。たとえ単価が安めでもやる価値があります。自分がそれなりにこなせる仕事内容で単価も適正、かつまだ伸ばしたい領域の案件なら芽を育てる時期相当の案件です。自分の興味は薄れているけど、効率よくこなせる仕事内容で単価も高めなら回収機の案件といえます。

案件を選定するときはこの基準で選ぶと、少なくとも単価に対して不満を持つことはなくなります。

私でいえばインフラ周りはもうあまり興味ないけど、労無くだいたいこなせるので回収期の案件にあたります。単価がそれなりにないと、この類の案件に参画する気はあまり起きません。

フロントやバックエンドの開発案件は芽を育てる時期の案件です。ある程度できる自信はあるけど、まだ伸ばしたいスキルでもあります。純粋にプログラミングしたいという気持ちもありますしね。単価は中級以上なら、やりたい案件ということになります。

経験があまりないけど今興味があるビッグデータ関連やデータ基盤関連の案件はシード期です。経験が積めるなら、多少単価が安くても参画したい案件になります。

各期の案件をバランス良く取り入れよう!

フリーランスはずっと回収期の案件をしていても、成長の伸びしろがなくなりますし、積める経験にも限りが出てきます。それにずっと同じことをしていても、つまらないですしね。幸福度も下がります。

かと言って、やりたいことだけをやり続けるシード期相当の案件ばかりやっていても、経験が積み重なっていかず、自分の市場価値は上がりづらいです。

なので、シード期、芽を育てる時期、回収期の案件をバランス良く取り入れて回していくべきです。フリーランスは仕事が案件単位なので、こういった利点を活かして働き方を考えてみるといいと思います。