プロジェクトによってチャットツールをどれにするか迷うことが多いかと思います。
エンジニアからしたら、そんなものSlackの一強でしょと思っているのですが、以外とそうでもなかったりします。
プロジェクトで採用されがちなメイン所のチャットツールを使ってみた感想を並べてみました。プロジェクトのチャットツールの選定、どうしようと思っている方の参考になれば幸いです。
※かなり穿った意見です。一個人の感想です。
Slack
ド本命のチャットツール。エンジニアが関わるプロジェクトで、使用していないところは見たところがないと言っても過言ではない。
使いやすさはダントツ、UIが綺麗だしスレッドも使いやすい。GitHub、AWS、チケット管理などといった外部サービスとの連携もしやすい。APIがあるので、構築中・運用中のシステムとの連携、監視通知などもしやすい。
無料でも使えるが、フリープランだと履歴がすぐに消えたり、メンバーのグループを作成できなかったりと、かゆいところには手が届かない。ハドルも二人まで。制限だらけなので、実用には耐えられないかも。ここ数年で関わった案件で、フリープランで使っていたプロジェクトは見たことない。
ハドルというビデオ会議の機能もある。便利だけど、あまり広まっていない印象。ビデオ会議だけどカメラは未対応。なぜかは知らない。何か意図があるのかも。
ビジネスプランにするとAD(Active Directory)と連係できるが、価格が高すぎるのでADがある企業はTeamsをメインにしているところが多い気がする。
日本企業がやりたがるIP制限はサポートしていない。セキュリティ=IP制限の考えしかなく、チャットツールはIP制限必須という脳死の社内ルールがある場合は、Slackは使えなくなる。
最上位のEnterprice Gridだと、EKMでデバイス制限かけられるが、お金がいくらかかるかわからない。セキュリティを重視していて、かつエンジニアファーストの会社ぐらいしか使わないと思われる。
Teams
Microsoftのチャットツール。ADがあったり、MS Officeを使っている企業で、多く使われている。
ユーザやSIerなど外部の人とチャットをしたい場合、Teamになることが多い。
日本の大企業で使われることが多いのか、Teamsでのミーティングは参加者が多く成りがち。そのせいなのかはわからないが、Teamsでカメラをオンにする人はいない印象。
UIは可も無く、不可もなく。Slackほどいいわけじゃないが、次に紹介するChatworkよりはだいぶ良い。
各サービスの連携や機能面ではよくわからない。そこまでガッツリ使ったことがない。チャットツールとして使うことはほぼない。Slackと併用で、ビデオ会議のときのみTeamsかGoogle Meetのどちらかを使うという使い方がほとんど。
ADにお金を払っていれば、アクセス権の管理などどうとでもなるが、Teams単体ではセキュリティ関連の設定はほとんどできなさそう。なので、ADやMSオフィスがないなら、Teamsをメインで使う理由は全くない。
Chatwork
宣伝がでかでかと表示され、かなり下品なUI。その下品さを抜きにしても、かなり使いづらい。スレッドの機能がないので、会話のコンテクストが把握しづらい。
VPNの切り替えなどでセッションが切れると再ログインを要求され、使い勝手はかなり悪い。
IP制限に対応しているからか、SESなどあまり関わりたくないような案件で使われている印象。JD(ジョブディスクリプション)で使用ツールがSlackでなくChatworkと明記されていたら、スルーしておいた方が良いと思う。
あと、なぜか税理士界隈でも使われているかも。法人の税理士を一度、変えたことがあるが、今のも前の税理士ともやりとりはChatworkだった。
SIerなどの関連会社からの縛りや強制があれば、仕方がなく使うチャットツール。自主的にメインに選択する理由は皆無。
まとめ
チャットツールのSlack、Temas、Chatworkを使ってきた感想でした。
選定基準としては、
- Slack: 使いやすさはダントツ。高いけど、できるならメインで使いたい。
- Teams: ADバリバリの大企業とかなら第一候補。エンジニアの部署なら、別途、Slackを検討したい。
- Chatworks: 使うのは極力避けたい。IP制限対応というニッチな機能があるので、どうしてもそれを満たす必要がある場合ときのみ仕様を検討。
という感じです。
