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経歴詐称のエンジニアが増えてきた!?

エンジニアの経歴詐称は、SESレベルでは昔からありました。

しかし今は、その経歴詐称が一個人の転職や、フリーランスの案件商談にも波及してきたように感じます。

ここ1年ぐらいで、複数の経歴詐称レベルの事例に遭遇した

冒頭にある経歴詐称がSES以外にも出てくるようになったと感じた理由は、私自身がここ1年ぐらいで2件の事例に出会ったからです。

1件は実際にジョインしていた案件です。元々、人が定着しないでメンバーがコロコロ変わるプロジェクトでした。

そのプロジェクトである日、PC操作もままならないレベルの人が入ってきました。

実はその人に関して、昔、記事にもしたことがあります。

私はてっきり、未経験かそれに近い人が来たのだと思っていました。ところが後で知ったのですが、かなりの経歴だったそうです。外資でテックリードしていたという経歴が明らかになりました。

その人は数値と文字列の違い分からなくて、1行もコードを書けないレベルの人でした。そんな人が、どうやってテックリードやるんだって思いました。

もう1つの事例は、ある案件の商談でした。元々、前任者がいて、その方がバリューを出せていないので変わりとなる人を探しているとのことでした。

なので、私はその方がどんなスキルや経験を持っているのか質問しました。もしその方が私と同じような経験やスキルの人なら、私が変わったところで、その現場の問題は解決できないと思っての質問でした。

そしたらその回答が、その人はジョインから1ヶ月以上たってもアウトプットが何もなく、経歴詐称の疑惑があるとのことでした。

私はその方を直接は知りません。なので、どこまで本当のことなのかはわかりませんが、経歴詐称のワードを聞いて、「またか! ここでもか!!」と思いました。

昔からあったSESの経歴詐称

エンジニアの経歴詐称は昔からありました。少なくとも私がエンジニアになった15年前はすでにありました。

しかしそれは個人でなく、企業がやっていました。

SES、当時はSESという言葉はなく多重派遣とか偽装請負と呼ばれていましたが、企業側が人を送り込むために未経験の人を経験3年とか5年とか偽って派遣していました。

エンジニア本人は経歴を詐称しているつもりはないのですが、自分が所属している会社側が詐称をするせいで、結果として現場で形見の狭い思いをすることになります。

これは日本特有のSIer文化、ITゼネコンの問題の一つです。SESの経歴詐称の問題は、おそらく今でも残っていることでしょう。

経歴詐称が個人レベルもされるようになってきた

エンジニアの経歴詐称、昔はSESがやっているだけでしたが、最近は転職やフリーランスの商談の個人レベルでも行われるようになってきた気がします。

つまりはエンジニア本人が意図的にやっているということです。

背景には、ジョブ型雇用の台頭、エンジニア単価の高騰、需要スキルの変化の早さ、転職が昔以上に当たり前になった、若者のフリーランス化などの複合要因があるかと思います。

こういった背景から、日本でも海外のように経歴は盛るのが当たり前になってきたように感じます。JD(ジョブディスクリプション)の要件が厳しかったり、ピンポイントのスキルセットを求めらるということから、経歴を盛らないと採用されづらいということもあるのでしょう。

その盛る行為の行き過ぎた結果として、経歴詐称という行為に走るのかもしれません。

また最近は、DX化という何かしないといけないのはわかっているけど、何をすればいいのかわからないという企業側の事情もあります。前例のない事業なので、どんな人を採用したらいいのかわからないから、とりあえずハイスペックそうな人を採用しておこうという動きも、経歴詐称を増長している要因の一つでしょう。

コーディング試験や実技試験がない弊害

海外では、経歴を盛るのが当たり前です。なので最低限のスキルすらない人が紛れ込まないようにコーディン試験をやっています。GitHubやポートフォリオは本人が作ったものかどうかわからないので、あまり当てにしていません。その場で実力を示すことができたなければいけません。

私は個人的には、日本もコーディング試験や実技試験をやればいいと思っています。

コーディング試験や実技試験は、その人の経験やスキルを計ることはできませんが、最低限のスキルがあるかどうかの足切りには有用かと思います。

企業側は、コーディング試験をやるとそもそも募集してくれないというジレンマがあるかと思います。ただ、コーディング試験で怯むぐらいの候補者なら、そもそも対象外にするぐらいの気概は持って欲しいと思います。

そもそも候補者が集まらないスタートアップなどは仕方がないと思いますが、求人力のあるメガベンチャーや有名スタートアップは実技試験を当たり前のものとし、それを業界全体に波及させてくれたらと個人的には思います。