ライフハック

マルチモニターは4K/ウルトラワイドより優れている

32インチの4Kモニター vs 37.5インチのウルトラワイドモニター vs 24インチのフルHDマルチモニター

一体どれがいいのか? 自分にあっているのはどの環境なのか?

ようやく自分の中で結論がでました。

結論: マルチモニターが一番使いやすい

設置や外観はともかく、作業効率という観点からだと、マルチモニターが一番いいとう考えにいたりました。

自宅のモニター環境

自宅のモニター環境、既存の24インチのフルHD5枚+液タブの環境はMacでは使い切れないので、どうするかずっと考えていました。

  • 32インチ4K(新規購入) + 既存フルHD2枚 + 液タブ、(既存フルHD3枚は廃棄)
  • ウルトラワイド(新規購入) + 既存フルHD1枚 + 液タブ、(既存フルHD4枚は廃棄)

などを考えていたのですが、結局どれでもない

  • 既存フルHD3枚 + 液タブ、(既存フルHD2枚は廃棄)

になりました。

既存資産が活かせるというのもあるのですが、一番の理由は作業効率を考えてのことです。

会社では32インチ4Kモニターを使っているのですが、やっぱり大きい4Kモニターより、24〜27インチサイズのモニターが複数枚の方が使いやすいと思いました。

マルチモニターの方が作業効率がいいと感じた理由

  • アプリの切り替えが少なくて済む
  • ベゼルがあって画面領域が限定されている方が集中できる
  • 目線の高さが一定に保ちやすい
  • 左右の角度が付くので、画面端も見やすい

アプリの切り替えが少なくて済む

32インチの4Kだと、文字のサイズが小さすぎて目が疲れます。かといって、それ以上、大きいサイズのモニターは業務するには大きすぎます。

なので、この問題を避けるためには解像度を下げるしかありません。

そうすると作業領域が狭くなるので、どうしても未使用のアプリは使用中のアプリの下に行くということが発生します。このアプリ切り替え作業、1回1回はたいしたことないのですが、長時間の作業だとこの切り替えコストはかなり大きいと思います。

使用アプリが2〜3個ぐらいならたいしたことないですが、私は5〜8個ぐらいあるので切り替えの度にアプリを探す、選択するということが発生し、脳への負担も大きいです。

もちろん、マルチモニターでも作業領域は限られるのでアプリの切り替えは発生するのですが、どのアプリはこの画面というのが決まっているのでことが多いので、そのアプリにたどり着くまでの脳の負担は4Kモニターより少なくてすみます。

ベゼルがあって画面領域が限定されている方が集中できる

マルチモニターの欠点としてベゼルがあって集中できないというのがあります。確かに1つのアプリで画面をまたぎたいとき、フルHD以上の解像度で表示したいアプリがあるときはそうなのですが、私は基本的にそのようなアプリはありません。

確かに、ログファイルやCSVファイル等はごくたまに横に広げたくなりますが、そんなに頻度はありません。できたら便利という程度で、必須でもありません。

私は逆にベゼルがあって作業領域が限られている方が、集中できます。Aのことについて考える時は左の画面のみで、Bの作業をする時は中央の画面のみでみたいな感じです。

プログラミングするときとかもIDEを最大化して、その周囲にベゼルがあって他のアプリと遮断しているほうが集中できます。

4Kモニターだとアプリを最大化することは基本ないので、IDE周囲にすぐ別アプリがあります。画面が繋がっているのと、ノイズが入ってきやすい気がします。

目線の高さが一定に保ちやすい

ウルトラワイドモニターにはありませんが、4Kモニターの大きな画面だと目線の高さが一定になりません。これは作業効率が落ちます。

集中を保てる目線の高さは、かなり限られています。私個人の体感だと24〜27インチぐらいのサイズが限界です。

4Kモニターは画面を広く使おうとすると上の方や下の方にまでウィンドウを広げますので、変な姿勢になりやすいです。結果として作業効率は下がるし、集中できる時間も短くなります。

マルチモニターだと(ウルトラワイドモニターでも)目線の高さが一定に保ちやすいです。

私はトリプルはもちろん、デュアルモニターでもメインとなるモニターは必ず正面にくるように配置します。V字の様な配置にはしません。そして必ず椅子は正面のモニターの中央にくるようにします。

左右の角度が付くので、画面端も見やすい

4Kモニターの場合、32インチでもモニターが大きすぎて4角はかなり見えづらいので、使わないことが結構あります。4角まで使うと不自然な体勢になり、かえって疲れます。

マルチモニターの場合、左右のモニターは角度を付けられるので、自然な姿勢で画面端まで見ることができます。

それでも画面端を見るのはかなりつらいので、端の方は使わないことがありますが、4Kモニターよりは負担が少ないです。

作業効率以外の比較項目

私はモニター環境は、何より作業効率重視で決めますが、人によっては他にも検討すべき項目はあるかと思います。

なので、作業効率以外の観点からでも比較してみました。

  • コスパ
  • 外観・設置
  • ライフサイクル

コスパ

コスパは、2022年現在では

4K32インチモニター > マルチモニター >= ウルトラワイドモニター

になるかと思います。

4Kモニターは今はだいぶ安く買えます。ゲームとか考慮しない低めのリフレッシュレートのものだと5万円ぐらいで買えます。

一方、マルチモニターは思いのほかコストがかかります。モニターだけなら24インチのフルHDだと1枚2万円以下で買えるので、デュアルだと4Kより安くトリプルだと4Kと同じぐらいだと思います。

しかし、それ以外にもろもろコストがかかります。

モニターを何台も机に置く場合、机をすっきりさせたいのでモニターアームを使いたくなります。モニターアームは安いものを買うと、モニターの重みで固定が効かなかったりします。なのでそれなりのものを買うと1台分で1万5千円〜2万円ぐらいします。

ちなみに私は6枚モニター時代からの流用ということもあって、CH-HGシリーズを使っています。総額で10万円ぐらいしました。ちなみにこの商品、モニターの固定はしっかりとしていますが、設置が大変で細かい調整もできないので、使い勝手はよくありません。

またPCがデスクトップでなくノートパソコンの場合、ケーブルを何個もつなげることが大変か、Macの場合はそもそも端子がないので、ドックステーションが必要になります。このドックステーションが何万円もします。

マルチモニターの場合は、モニターケーブルも台数分必要になります。

総じてマルチモニターはコストがかかります。ただウルトラワイドモニターほどではありません。ウルトラワイドモニターは曲面のやつは1台で20万円とかしますからね。また平面のウルトラワイドモニターは4Kモニター以上に正面以外が見えづらいので使い物にならないと思うので、考慮する必要はないと思っています。

曲面ウルトラワイドモニターの方が、マルチモニターの総額よりコストが高くなることは間違いありません。それでもマルチモニターと同額以上にしたのは、マルチモニターに対応するためのPC本体が高くなる可能性があるからです。

例えばMacの場合、M1でトリプル以上に対応しようとするとM1 Maxしか選択肢にありません。そうなると、ウルトラワイドモニターを買う以上にコストがかかります。

もしモニター領域を目的だけでM1 Maxを考慮するなら、それは本末転倒なので曲面ウルトラワイドモニターも候補に入ってくるかと思います。

外観・設置

外観や設置は、マルチモニターの惨敗と言わざるをえません。

マルチモニターは圧迫感がありますし、設置も大変です。アームやケーブルでゴチャゴチャして、見苦しなります。

外観だけで言えば

ウルトラワイドモニター > 4Kモニター > マルチモニター

かと思います。

ライフサイクル

ライフサイクルに関して言えば、どれも大差ないかと思います。

モニターの寿命は10年ぐらいあるので、寿命についてはそれほど考える必要はありません。曲面のウルトラワイドモニターは、体感的に寿命が短そうですが、どうなんでしょう? 調べてないのでよくわかりません。

マルチモニターの方が、1枚だけ壊れたらそこだけ交換できるので、ライフサイクルは良さそうに感じます。しかし基本的に同じ製品で揃えたくなり、その時には他のモニターも結構年数がたっているので、全部買い換えることになるかと思います。なので、マルチモニターでも4Kでもモニター寿命は変わりません。

捨てるときの大変さも、どれも大差ないでしょう。モニターは24インチ一枚でも捨てるのは結構大変なので、捨てるときの労力はマルチモニターでも4Kの大モニターでも変わりません。

(Mac限定) マルチモニターのデメリット

マルチモニターのデメリットは、スリープ解除やログインの度にモニターの配置設定が必要になることです。

これはMac限定の問題でWindowsにはありません。

これはMacの本当にダメなところなのですが、ログインの度にモニターの配置が変わります。毎回、接続設定を変えないといけないので非常にイライラします。

また、ドックステーション経由のモニターは、ログイン後ちらつきます。これもWindowsにはないMacだけの問題です。おそらくMac側の電源供給が安定するまで時間がかかるのだと思います。Appleがモニター周りで変な制御を入れているのか、それとも技術的にできないのかはわかりませんが。リフレッシュレートを50に下げないと永遠とちらつくおそまつっぷりです。

これだけで、Windowsに回帰したいと思うときも多々あります。

まとめ

以上、マルチモニター vs 4K/ウルトラワイドモニターの話でした。最後はMacへの愚痴っぽくなってしまいましたが・・・😅

個人的には作業効率を考えるだけならマルチモニターが一番かと思います。