フリーランスのエンジニアになって、これまでいくつかの現場に参画させていただいてきました。
どの現場でも使われているSlack。社内コミュニケーションツールとしてのSlack使用率は、私がフリーランスになってからは100%です。Slackを使っていない現場は、今まででありませんでした。
そこで気づいたことがあります。
Slackのプロフィール画像が自分の写真になっている現場は、技術力があって生産性が高い傾向があります。
Slackのプロフィール画像の自分写真使用率
私はフリーランスになって、週2日などの副業案件も含めたら、これまで5つの案件に携わってきてました。
Slackそのものの使い方は、現場によって大した違いはありません。ただ、プロフィール画像の文化には、現場によってだいぶ違いがあると思います。
うち2つは、メンバーの多くがSlackのプロフィール画像を自分の写真にしている現場でした。他は、メンバーの3〜4割が自分の写真で残りは適当なアイコンの会社が1社、残る2社は代表やマネージャーを含めたほぼ全員が適当なアイコンでした。
なので、私個人の浅い統計では、
自分の写真を使う文化の会社: 40%
写真とアイコンのハイブリッド: 20%
ほとんどアイコンのみ: 40%
という感じです。
Slackのプロフィール画像と技術力・生産性の相関
Slackのプロフィール画像の文化と、その現場の技術力・生産性には相関関係があります。
端的に言うと、メンバーに技術力があって、生産性が高い企業はプロフィール画像が自分の写真になっていることが多いです。逆に技術力がいまいちの現場、生産性にこだわっていない現場、いわゆるSIerみたいなところは、Slackのプロフィール画像はみんな動物は背景、酷い人はデフォルトのアイコンでした。
上の分類で言えば、パフォーマンスは
となっています。
「プロフィール画像が自分 = 個人主義」ではない
プロフィール画像が自分の写真ってことは、個として自分を前面に出している個人主義の集まりで、チームでのパフォーマンスを考えていないのではと思ってしまうかもしれません。しかし、実際はプロフィール画像に自分の写真を使う現場の方がチームコミュニケーションを大事にしていると感じました。
チーマとしてパフォーマンス出すことが大前提だけど、そのためには各個人の高いパフォーマンスが必要。だから、個人としても能力を高める、個人として責任を持つという考えが浸透しています。その考えや価値観が、プロフィール画像に自分の写真を使うということにも現れているのだと思います。
逆に謎アイコンばかりの現場は、チーム全体としてのパフォーマンスもいまいちでしたし、コミュニケーションもうまく取れていないようなところばかりでした。誰が何やっているかわからない、タスクの偏りがある、そもそもメンバーの技術力が低すぎてタスクが触れないなどの問題を抱えていることもありました。
リモート会議の顔出しも同じことが言える
これはリモート会議の顔出しにも、同じことが言えます。
やはり各個人の技術力が高くチームとしての生産性の高い現場は、リモート会議でも顔出しが普通になっています。
一方、SIよりの案件に参画した時は、リモート会議で顔出ししている人はいませんでした。
経営者やプロジェクトマネージャーなどが1人だけ顔出しして、その文化を広めたいみたいな感じが伝わってくることはありましたが、誰も同調していないというのもありました。一人だけ顔出しして、他はみんな顔出ししないので、かなり雰囲気が悪いです。
チームとしての生産性を高めたいと思っているのは、そのトップだけというのが現状なのでしょう。
私自身は周りに会わせるだけです。
私はと言うと、現場の方針、文化に会わせます。
前者の現場ですとプロフィール画像は自分の画像にしますし、リモート会議でも顔出しはします。
後者の場合は、郷に行っては郷に従えではないですが、私もプロフィール画像はさすがにデフォルトのままではありませんが、その辺の適当なアイコンにします。リモート会議も誰も顔出ししていないなら、私も顔出ししません。全員顔出ししてないのに、私だけしたらおかしいですしね。そこは周りに合わせます。
社内文化を変えよう、チーム雰囲気を良くしようと言った方向に、率先して動くことはありません。それは、CEOやCTOの役目だと思います。私はあくまでチーム文化に合わせて、その上で技術力を提供する立場として案件に参画してするだけです。
まとめ
以上、Slackのプロフィール画像の有無、リモート会議の顔出し有無についての考察でした。
私はブログやTwitterでも個人の顔出しはしていないことからも、自分という個を全面に出したい方ではありません。しかし、仕事においては、やはりプロフィール画像を出したりリモート会議で顔出しする現場で働いた方が、自分の生産性も上がっていると感じますし幸福感も強いです。
なので今後もそう言った現場で働きたいと思いますし、そういう文化がない現場なら、短期間での離脱もやむなしかと思います。周囲にレベルが高いエンジニアがいない職場、幸福感が得られづらい職場で長く働くことはできません。
