私は現在、フリーランスのエンジニアで働いています。
フリーランスのエンジニアの案件は玉石混交で、エンジニアとして力が発揮できるものもあれば、ドキュメントやMTGまみれの消耗戦の様な案件が入り乱れています。
本記事は後者の案件の特徴の紹介になります。
この手の案件は、たとえ報酬が良かったとしても精神は消耗し、たいした経験にはならないんで時間も失います。エンジニアとしてこの先も成長して行くことを望むなら、ほどほどのタイミングで切り上げることを検討する必要があります。
実際に働いてみないとわからないから困る
いわゆるSES案件は後者の可能性が高いのですが、一概には言えず、JD(ジョブディスクリプション)でも見抜けないので困りものです。
私自身、JDの段階で見極めることは中々できないので、本記事はこういった案件へのエンカウント対策ではありません。
もし今やっている案件が、以下の特徴を持つようならフェードアウトを考えた方が良いかもよと、そっと背中を押す記事になります。。
ひどい案件の特徴あるある
エンジニアが近寄ってはいけない案件特徴の数々です。
メールが蔓延している
いまだにメールが蔓延しています。
さすがにチケット管理やチャットを使っていない案件は今時ないと思いますが、SES案件にありがちなのは何社も入り込んできて、A社とはslackやチケット管理でやりとりできるけど、B社は社内ルールで外部とslackできないのでメールになっているみたいなことが往々にしてあります。
そして、ccに大量に人が入っていたりします。どこの誰で何やっている人なのか、わからない人だらけだったりしています。
さらにSES案件は、必要以上にアラートをメールで受信したがるので、誰も見ないような無意味なアラートメールが大量にあります。本当に必要なアラートメールが埋もれて、インシデントに気づけないという本末転倒なことになっています。
Excel方眼紙が蔓延している
最近はあまり見なくなってきましたが、それでもSES案件にはExcel方眼紙がまだあるところもあります。
上位SIerがExcel方眼紙のフォーマットを要求したりしてきます。またSESの案件には、技術というか働き方そのものがアップデートできていないPM(プロジェクトマネージャー)とかが入り込んできたりするので、そのプロマネがExcel方眼紙を使いたがったりもします。
そして、タスク管理ツールがあるのにそれを使わずオリジナルフォーマットのExcelを用意してタスク管理をしようとします。
たしかにExcelやスプレッドシートのほうがサッと管理できて便利なケースもありますが、タスク管理ツールでできるやつもExcelでやろうとします。酷い場合は、タスク管理ツールとExcelの二重管理だったりします。
ドキュメントとMTGが蔓延している
SESのプロジェクトは、作るシステムに対して、非エンジニア、コードを書かない人が多すぎます。
PMやSM(スクラムマスター)がコードを書く会社側にいる案件ならまだいいのですが、管理会社側にいると目も当てられません。
大勢いる非エンジニアたちも仕事をしていないわけではないので、結果としてドキュメントとMTGばかりになります。やることは外注管理やテスト工程の管理ばかりになり、その手のドキュメント作成やMTGに追われることになります。
日中にコードを書くまとまった時間はとれず、解放されるのは夕方で、そこからわずかばかりの時間でコードを書くことになります。夕方には脳も疲弊しているので、コードの品質、生産性は低いという悪循環に陥ります。
壊滅的なシステムデザインが蔓延している
上述の通りSESの案件は、技術情勢がアップデートできない人たちがPMやプロダクトオーナーに入り込みます。
そしてシステムの仕様、酷い場合はデザインもそこから降りてきます。結果として壊滅的なシステムデザインが蔓延します。
一例を上げると、コンテナやマネージドサービスを知らないので、EC2だけでシステム構築しようとする、インフラのコード管理を知らないので、AWSコンソールからポチポチ作ろうとしスクリーンショット月の手順書を要求して、それをレビューしたがる、などなど。
私が経験した案件は上記に加え、環境の概念を知らず別機能の開発やテスト工程が進む度にステージング環境を複製するというものがありました。xxテスト(単体テスト、統合テスト、ユーザテスト)ごとに環境が増築され、ステージング6という聞いたことない環境名があるプロジェクトでした。
まとめ
以上、酷いSES案件のあるある、特徴を列挙してみました。
- メールがメインストリーム
- Excel方眼紙
- ドキュメントとMTGまみれ
- 時代錯誤もしくは明後日の方向のシステムデザイン
これらの案件に飲み込まれてしまったら、契約期間修了などのどこかキリの良いタイミングで早々に離脱することを考慮したほうがいいかもしれません。
