ポエム

できなさすぎる同僚との接し方

できなさすぎる同僚がいて困っている。

私の15年の社会人人生の中で、こんな人ははじめてだ。その人は人格に問題があるとか、時間を守らないとかそういう類のできない人ではない。その人、仮にSさんとしよう。Sさんの特性は、とにかく何を言っているかわからない。そしてミーティングしても何も理解していない。つまりは会話にならないのだ。

Sさんは私が今、業務委託でお世話になっている会社の正社員として最近入ってきた。その会社で6社目と言っていた。年は私より少し若いぐらいだろうか。1社当たりの平均は2年に満たないと思われる。よく転職できたなと思う。

SさんはIT技術職のマネジメント兼プレーヤー枠なのだが、とにかく何もできない。経歴は知らないが、おそらくほぼ未経験で流れ着いたのだろう。まともな経験がないのは話していて明らかだ。土台となる知識や経験がないのだから、会話が成立していない。

そして申し訳ないが、エンジニアの素養もない。VSCodeの名称すら知らず、OSの標準エディタで業務をしている次点で、もうエンジニアとは別人種としか思えない。おそらく技術に興味がないのであろう。だからいつまで立っても知識が身につかない。それゆえいつまで立っても会話ができるようにならない。

私は「cdコマンドって何ですか?」と言っていた新卒に業務を教えていたこともあるが、その彼とのほうが会話が成立していた気がする。

会話はもちろん、時間をかけられるはずの文字ベースのコミュニケーション、slackなどでも何を言っているかわからない。質問なのか、ただの意見なのか、困っているのか、報告なのか、それすらわからない。メンションを付けるけど、その相手のネクストアクションは何なのか、誰も解読できない。

彼の発言のメンションがグループ宛だったり、複数人だったりする場合、高確率で誰も返信していない。ちょっとかわいそうになってくる。これは別にいじめているわけではない。誰もが何を言っているかわからない、かといって聞き返して解読する時間的余裕もないから誰かお願いみたいな感じになっている。

Sさんはビジネススキルも弱い。ロジカルに考える能力が生来的にないのであろう。その上、ロジカルシンキングなどの基本的なビジネス書とかも読んだことがないのだと思う。だから自分の中でも整理がついてないまま会話を展開するから、周りの人間は???となる。

Sさんは自分が何も分かっていないことは自覚できているのだと思う。だからやたらとミーティングをやりたがる。わかろうとする姿勢は評価されるべきだと思うのだが、他人の時間を奪っていることに少し無頓着だと言わざるを得ない。

私はSさんと話していると、どうしてもイライラしてしまう。良くないことだと戒めて、なるべく笑ったり冗談を言ったり対応するようにしているのだが、やっぱり強い圧でものを言ってしまうことがある。

「それ昨日言いましたよね?」「それさっき決まったことですよね?」「それは今この場で話すことではないですよね?」「○○ってわかります?」みたいなことを、ついつい言ってしまう。これは私の良くないことだと思う。

このような形でストレスを受けるとは思ってもいなかった。でも私はまだ、それほど深刻な立場ではないはずだ。業務委託のメンバーとして、つまりシステム構築の一要員として携わっているだけなのだから。Sさんの言動がもたらす結果で何か責任を負わされる立場ではない。

だがプジェクトマネージャーは、彼を悩みの種としているようだ。それはそうだろう。お客さんとのミーティングにSさんが出席すると白い目で見られるし、プロジェクトメンバーが彼と関わる度に、何の生産性もない無駄な工数が積み上がっていくのだ。そしてSさんは正社員、業務委託ではないので契約を切って外すという対処もできない。

どうにかしてマネージャーを助けてあげたい。が申し訳ないが私の力量ではどうにもできない。

人を変えることはできない。今の自分の状況は、これまで自分がしてきた選択の結果にすぎない。全ては自分に責任がある。

だから彼と話しているとショックを受ける。自己嫌悪に陥る。こういうレベルの人間と一緒に働かないといけない環境に流れついた自分が悪いのだと。自分がもっとエンジニアとして卓越していたなら、もっと人と良好な関係を築けていて多くの選択肢があったのなら、自分は今この場に流れ着いてはいなくて、自分より格上のエンジニアと刺激的な仕事ができていたのではないかと。

なのでもう二度とこのような環境に陥らないために、エンジニアとして技術を磨き続け、人格も磨いて周囲と良好なコミュニケーションを気づく努力を怠らないようにしたい。