全般

質より量、正確さよりスピード、精度より生産性

質より量、正確さよりスピード、最近この手のフレーズをよく耳にするようなりました。

これはクリエイティブなことにおいてはもちろん、組織改革やプロダクト開発といった大きい話から、資料作成などといった小さい話にも当てはまることです。プログラミングもその例外ではありません。

今回はこのことについて考えたいと思います。

ホリエモンや勝間和代さんもいっている

質より量、そこら中で言われていることだと思います。私がよくインプットしているインフルエンサーはホリエモンと勝間和代さんなのですが、この両者とも同じことを言っています。

ホリエモンはメルマガに自著を引用した解説コーナーがあるのですが、ここで定期的にこの手の情報発信をしています。とにかく行動、試行錯誤を繰り返すしかないと。

勝間和代さんも同じようなことを言っていて、自身のYouTubeでも実践されています。動画編集はほぼしないで、とにかくまずは動画を上げ続けています。上げ続けた先に改善ポイントなどがわかるので、その時々に方針転換などをしているようです。

質より量の成功例たち

質より量の成功事例はいくらでもあります。

クリエイティブな分野で言えば、エジソン、ピカソなどです。エジソンの失敗を繰り返した逸話は有名ですが、それだけの量を生み出したからです。ピカソは多作で有名です。絵画だけに限らず、版画や陶器なども手がけており、作品の総数は14万以上と言われています。それでも一般人が知っているような代表作は数作です。これだけの作品を生み出して、はじめて評価されるものができあがるという好例でしょう。

さらに企業になりますが、GoogleやAmazonも質より量を実践しています。世に浸透したサービスやデバイスの裏では、数々の消えていったプロジェクトが存在します。これらのほとんどは企業が大きくなって体力がついてやってからのことなので、質より量の成功例とはいえないかもしれません。しかし、この企業は顧客体験、顧客満足度に重点を置いていますので、創業当初からいろいろと試行錯誤してきたことでしょう。

量より質はハードウェア全盛の昔の話

GoogleやAmazonとは対称的に、内資は質より量が実践できていません。

量より質が求められていたのは、まだソフトウェアがないもしくは重要でなかった時代の話です。製造業全盛で日本の製品が世界のシェアにあった時代の話です。この時代はハード全盛、ソフトウェアのように気軽にアップデートできたり取り替えたリができないので、安全性や精度が求められていました。

量より質、内資にはそれが今でも根強く残っている印象です。はんこや稟議の文化がそれを物語っています。

質より量で質もよくしていける時代

昔は何か産みだしたときに、そのフィードバックを得るのが大変でしたので、リリースまで内部でああでもないこうでもないと仮説を立てたり、使われないだろうけど念のための機能を盛り込んだりとして、それが量より質となっていました。

しかし今はネットでフィードバックが得られやすい時代になりました。質より量を実践することで、フィードバックも増え、質が向上していく時代です。

量より質の質 < 質より量の質

今の世では、これが成立します。

この考えはソフトウェアなどのサービスだけでなく、仕事のドキュメント作成などにも通ずるものがあります。とりあえず8割のできで出して、そこからフィードバックをもらって修正したりしましょうというのは、ビジネス書なんかではよく言われている話です。

プログラミングも質より量

この質より量はプログラミングでも同じ話です。スピード優先でとりあえず動くものを作るのが大事です。動くものをつくって、内部で使ってもらったり早めに結合テストしたりして、そこからバグや機能不足のフィードバックを早くもらうべきです。

もっと細部の話をすれば、粒度の細かいPRをとりあえず出してレビューをしてもらうのがいいです。レビュアーはそんほうが負担が少なくて済みますし、そこで方針のずれとかあったら被害を最小限に抑えることができます。

プログラムは生き物です。開発中もリリース後も常にメンテし続けて改善されていくものです。どんなに精度を上げてもバグは出ます。それどころか潜在的な要件がリリース後に発覚すると言うこともあります。精度を求めても品質は限られます。とにかく作って動かすを優先するべきです。

質より量を実現するためには基礎知識が必須

とはいえ、適当に作っていいわけではありません。メンテし続けるとはいえ、元がどうしようもないプログラムならリファクタもままなりません。スピード優先で作ったものを、メンテ、改善し続けるには粗くても土台がしっかりしていないといけません。

このしっかりとした土台には、確かな基礎知識、プロラミングの幹となる理論や原則は知っておく必要があります。量より質を実践するには、知識や経験が必須です。

何がどうなるかわからない、つまり結果が不確かな状態でやるのはいいですが、知識や方法が不確かな状態でやるものではありません。

質より量を意識しつつ、それを実践するために知識の習得も忘れないようにしないといけません。つまりアウトプットを重視しつつもインプットも必要、バランスが大事ということですね!