読書

『100日後に退職する47歳』を読んだ感想

『100日後に退職する47歳』というTwitter漫画を読んでみました。流行っているみたいですし、映画化もされるようです。公式Twitterにまとめがあって読むことができます。

なぜ読んだのか

私は少年漫画は好きですが、Twitter漫画とかはあまり興味がありません。ですが、一応業界の流行ものらしいので読んでおいた方がいいのかと思って読んで見ました。

漫画としての娯楽を楽しむと言うよりは、情報収集、もし雑談で登場したら楽しめる程度の知識を習得しておく意味合いが強かったです。

「100日後にxxxする」というテンプレート化の元の原作(?)である『100日後に死ぬワニ』は読んだことないのですが、知らなくても内容は把握できるかと思います。

読みやすさと読後感

100話で終わるということがわかっていますし、1話は2コマしかないので、サクサクと読むことができました。

文字は多いですが、ほのぼのとした絵で読みやすかったです。ただ人のシルエットだけの描写(コナンの犯人みたいなやつ)が多いので、人によって読みづらいと感じるかも知れません。

現場の悲惨さもコメディ描写になっていますので、読んでいて悲壮感はありません。気軽に楽しめる作品だと思います。最終話の終わり方も爽やかで、読後感が良かったです。

同業者目線からの感想

題材がSE(システムエンジニア)ということもあり、読んでいるときはついつい同業者の目線から見てしまいます。

噂でしか聞いたことないようなSIの現場

主人公の現場は古風なSIerです。旧システムを、レガシー技術で刷新しているプロジェクトが舞台になっています。データベースやネットワークで専門部隊が分かれており、規模もそこそこ大きそうです。

こういった現場がテーマで、SIerあるあるのブラックがコミカルに描かれています。実際を考えると笑えないっていうのがかなりあります。

この漫画を読んで一番思ったことは、こんな職場まだあるんだなあと思いました。

たしかにフリーの案件JDとか見てても、未だにクラウドに踏み切れないレガシーシステムの現場はたくさんあるのは事実なので、事実こういった現場はあるのでしょう。

私もキャリアの最初はSIですし、フリーになってもSI案件に出会ったこともありますが、そういった現場に長く深く腰を据えることはなかったのですが、この漫画の様な現場は体験したことがありません。話に聞いたことはありますが、どこか遠い世界の話、フィクションの様に感じていました。

そんなアサイン現実にあるの!? って思うぐらい酷い

それにしても新規メンバーのメンツが酷すぎると思いました。

人手がたりない現場に投入された3人は

  • コボルだけできる高齢者
  • 日本語片言の外国人
  • サクラエディタを使いたがるC経験者

です。

こんな人たちが来ても、現場がより混乱するだけです。

まあ私も経歴詐欺みたいな人が紛れ込んできた現場は経験したことありますし、本当のことなんでしょう(さすがに、そういう人が3人同タイミングでジョインというは聞いたことありませんが・・・)

誰でもいいから入れてしまって人数だけ稼げればOKという考えが、SI現場にはまだいるということなのでしょうね。

後半の転職活動は見物

物語の後半の転職活動は読んでいて面白かったです。

転職の動機がボーナスが出なかったらというのが、私より少し上の世代らしいと思いました。家庭があり、子育てまっただ中だとこうなるのかなと考えさせられました。

現職を続けながら、現場にコソコソとしながらネットカフェとかで転職活動するの大変だろうなって思いました。

私は会社は3社経験がありますが、内2社は次を決めないまま、辞めました。動機もボーナスとかはなかったです。

この辺りが世代ギャップなのかなと思いました。

また、転職活動の一環で、コード面接をやっているようで、一体どういった企業を受けたのか少し気になりました。日本企業だと、この年齢でコード試験を要求されるということはあまりない気がするので、外資とかでも受けたのでしょうか。

まとめ

『100日後に退職する47歳』を読んで見た感想でした。3日ぐらいで一気読みしました。

  • 無料で読める
  • ほのぼのとした絵
  • SIerのブラック面がコミカルに描かれていて、同業者としてはあるあるで面白い
  • 人生の再生みたいなテーマ(そこまで壮大ではありませんが)で読後感が良い

という感想でした。

流行ものですけど、無理して読む必要はないと思います。ただ娯楽としても十分楽しめました。