書籍 『会社四季報の達人が教える 10倍株・100倍株の探し方』を読んだので書評と、まとめになります。
書評
株の探し方というよりは、四季報の読み方、使い方に重きを置いた本です。
株の探し方については、四季報オンラインの有料機能を使った方法が少し紹介されていますが、本書の内容のためだけに有料会員にならなければならいのかと思えるほど少しです。
10倍株の条件を抑えて、それに基づいた四季報の読み方が紹介されています。私のような株初心者でこれから四季報も読んでいこうと思うというレベルの人に適していると思います。
本の厚さや文字の大きさは通常のビジネス本程度で、ボリュームはそれほどありません。株をやったことがある人ならサクッと読める容量です。株の経験がまったくない人には、読破には多少時間かかると思いますが、未経験でも全然読める本だと思います。
図や表は多めですが、レイアウトは見やすくカラフルでもないので目に優しいです。
勉強した内容まとめ
プロローグ
話題の銘柄、証券会社・アナリストのオススメなどは全部無視
身近に起きている現象や家族の一言などにヒントがある
1章 事例
四季報読破 -> 気づき につなげる
気づきのポイント
- 世の中や会社が大きく転換するようなコメント
- 突然伸び出す売上高などの業績
- チャートの転換
-> まずはパラパラめくって、コメント、チャート、業績をみる
連想ゲームでアイデアをつなげていき、お宝銘柄を見つける
社会情勢の変化で直接恩恵を受ける企業に注目するのは間違いではない
が、それ以上に人々の意識や気持ち、行動はどう変化するかに着目するのが肝要
時価総額から何倍まで可能性があるのか探る
時価総額が大きい企業は10倍になることはない
何十年ぶりの最高益には注目
2章 10倍株のポイント
1 高い増収率
4年で売上高2倍、年20%以上の増収
急激に上げ下げを繰り返すのはNG
売上を伸ばす方法
- 業界内のシェア拡大
- 既存のマーケットを新しい商品で置き換え(イノベーション)
- 飽和したマーケットを飛び出して新天地
2 稼ぐ力 営業利益率が高い
目安10%以上
3 オーナー経営者・筆頭株主
役員欄の社長の名前=株主欄の上位株主
株を売る前提の投資ファンドが筆頭株主の企業はNG
オーナー一族が株主の上位に並んでいる企業はNG
4 上場5年以内
買い対象は、中小小型株 or 業績回復株(古くからある企業で業績が回復したもの)
設立、上場間もない会社で株式分割を行っていたら注目
Other
- PER、PBRは無視
- 買いは20銘柄を目指して分散投資
- 売りタイミングは成長ストーリーが破綻したとき。
前提として子どもに理解できるぐらい明確なストーリーがあること。
3章 事例
- RIZAP
ビジネスモデルの転換で株価を上げた
さらにM&Aを活用して株価が上がった - SONY
相場格言「会社の製品を買うより会社の株を買っておけ」 - トヨタ
- TOKYO BASE
2年で10倍
4章 お宝銘柄を見つけるための常識・非常識
- PER、割高は無視
- 株を買うとき、重要なのは株価が上がるかどうか -> 株価が上がるためのきっかけ(カタリスト)があるかどうか
-> 割安株よりカタリストを見つけることが重要
カタリスト
- テーマに載っている
- 新製品が出そう
- 経営陣が交代
- 中期経営計画の目玉がある
理想買い相場・テーマ相場: 期待先行でつられて株価が上昇する相場、業績の裏付けが不十分、ハイリスクハイリターン
現実買い相場・業績相場: 業績拡大が株価を上昇させる相場
相場が大きく下落したとき=悲観の極み -> 最高の買い時
どうな銘柄を買うのか?
↓
- 日経平均、TOPIXの下落率を大きく上回って下落した銘柄 -> リターンリバーサル
四季報オンラインのスクリーニング機能で簡単にできる - 下落相場でも業績を出している企業
- 自社株買いを発表した企業
チャートが右肩下がりの銘柄 -> 会社の存続さえ問題無ければ少々時間がかかっても大化けする可能性を秘めている
10倍株探し = 人の行く裏に道あり花の山
皆と同じことをしてももうけは少ない、他人がやらないこをやってはじめて大きな成果が生まれる
テーマ株の見つけ方
四季報オンラインのスクリーニング、3ヶ月リターン、年初来安値、年初来高値
-> テーマがわかったら四季報オンラインで検索、関連銘柄を探す
5章 四季報を読む技術
巻頭3ページ 各号のポイント -> 巻末の編集後記
市場別決算業績集計表は重要
上場したての成長株: 3100, 3200, 3400, 3500, 3600, 3900, 6000, 6100, 6500
特色で注意したいワード: 世界首位、業界首位、独自技術
コメントの見出しでトレンドの変化を表すもの: 動意、底打ち、上向く
○○年ぶり(数十年ぶり)のワードは要注意
株の区分を意識
成長株: 売上4年で2倍
優良株: 成長株ほどではないが、安定して成長している